前穂高・奥穂高縦走登山記録
2018年 05月 19日
山行日 : 2016年9月2日(金) ~ 9月4日(日)
山行者 : おひとり
山行者 : おひとり
行程:
【1日目】 所要時間 3時間 (休憩10分込)
中津川 ⇒ 奈川 ⇒ 沢渡駐車場 ⇒ 上高地BC ==河童橋 ==岳沢登山口 == 風穴
7:05 9:23-40 10:15 10:38 11:20-30
【1日目】 所要時間 3時間 (休憩10分込)
中津川 ⇒ 奈川 ⇒ 沢渡駐車場 ⇒ 上高地BC ==河童橋 ==岳沢登山口 == 風穴
7:05 9:23-40 10:15 10:38 11:20-30
== 石階段 == 胸突き八丁 == 岳沢小屋 (泊)
11:55 12:45 13:15
11:55 12:45 13:15
【2日目】 所要時間 8時間40分 (休憩2時間2分込)
岳沢小屋 == 38段鉄梯子 == カモシカの立場 == 岳沢パノラマ == 雷鳥広場==
4:50 5:40 6:03-10 6:45-50 7:25
岳沢小屋 == 38段鉄梯子 == カモシカの立場 == 岳沢パノラマ == 雷鳥広場==
4:50 5:40 6:03-10 6:45-50 7:25
紀美子平 == 前穂高岳 == 紀美子平 ==最低コル == 南稜の頭 == 奥穂高岳
7:45-8:00 8:35-9:05 9:20-35 9:57 11:19 11:30-12:05
7:45-8:00 8:35-9:05 9:20-35 9:57 11:19 11:30-12:05
== 穂高岳山荘 == 涸沢岳 == 穂高岳山荘(泊)
12:25-40 13:15 13:30
12:25-40 13:15 13:30
【3日目】 所要時間 8時間25分(休憩・入浴1時間53分込)
穂高岳山荘 == ザイテングラード下パノラマ分岐== 涸沢小屋 ==涸沢ヒュッテ== 本谷橋
5:30 6:40 7:20 8:37-40
穂高岳山荘 == ザイテングラード下パノラマ分岐== 涸沢小屋 ==涸沢ヒュッテ== 本谷橋
5:30 6:40 7:20 8:37-40
== 横尾 == 新村橋 == 徳沢 == 明神 ==上高地河童橋 == アルペンホテル==
9:35-45 10:24 10:40 11:24 12:10 12:20-13:20
上高地BC ⇒ 沢渡P ⇒ 中津川
13:55 14:30 17:00
13:55 14:30 17:00
2016年夏は前穂高を計画。始めは8月20日に岳沢小屋へ予約していたのが、台風が来る予報で予約をキャンセル。次週は仕事で休めないから9月2日に予約を取り直し決行。夏山も終わり少しは喧騒が終わっていると思ったのに とんでもない。沢渡の駐車場はどこも満車。第3駐車場の下のほうに駐車した。ここはまだ余裕。
乗り込んだシャトルバスは途中の停留所では補助席を使うほど。観光客ばかりででかいザックを抱えているのは一人だった。上高地への途中、大正池では 池に移る穂高を写真にとることができた。晴れの天候、無風で池が鏡になっている状態。全くラッキー。
上高地バスセンターで、登山届を提出。案内所で帰りのシャトルバス最終便の時刻を確認。河童橋に向かって歩く。観光客がいっぱいだ。
河童橋
橋を渡り対岸の道へはいる。遊歩道は木道になっていて水もきれいだし、湿地もあって盛夏には花も綺麗だろう。ゆっくりペースで岳沢登山口についた。
岳沢原生林と呼ばれる樹林帯の登りで道もしっかりとしているから歩きやすい。まずは風穴を目指す。ゆっくりペースで歩いても40分ほどで着いた。風穴は涼しい場所。岩の間から冷気が出ているのだろう。
ここでお握りを一つ食べてエネルギーチャージ。後続の方がこられたので場所を譲って出発。樹林帯を抜け灌木帯に入ると結構暑い。岳沢小屋泊りだからゆっくりと西穂高の山並み、間ノ岳、天狗岩の岩々を見上げながら歩く。横から見るとギザギザだらけで 西穂のピークがどれなのかよく分からない。NETで調べることにしよう。
(左端のピークが独標、右よりの高いピークが西穂高岳)
2030mの胸突き八丁まで来てもまだ小屋は見えない。あと140mほどだ。ここまで、ゴゼンタチバナ、ガマヅミ、サラシナショウマ、トリカブト、ヒヨドリソウ、ミヤコワスレなどが咲いていて楽しませてくれる。カメバヒキオコシという花も初めて。同室になった金沢から来られた70歳の女性から教えていただいた。
石段の道を登ると 小屋見峠。やっと小屋が見える。ここで岳沢左岸から離れ右岸側に回り込むと小屋についた。
渡る途中で明日登る吊り尾根を見上げた。
雪崩で壊れた岳沢ヒュッテを再建した小屋は部屋もきれいだし快適だった。
夕飯もおいしかったし、朝のお弁当もおいしかった。
テラスからは上高地、大正池。乗鞍は雲の中だったが・・。
重太郎新道の急登がよくわかる案内図。
小屋から見上げる吊り尾根
同室となった6人のうち 下山してきたのはご夫婦連れと金沢の老婦人。残りの女性二人の内、埼玉から来られた綾戸智恵似の61歳の方は明日、北穂高まで縦走するとのこと。すごい方だ。もう一人は西宮から来られた30代の女性。この方は同じ行程で、横尾までちょくちょく顔を合わせた。
2日目は4時15分起床。4時半に部屋を出て用を済ませ弁当を食べて予定通り5時前に出発。綾戸さんは食事中に出発された。ヘッドランプ、ヘルメットを着けて出発。
明かりがついているテン場の脇を抜け、夏には花がいっぱいというお花畑の草地を抜け、灌木帯に入る。狭い岩の間をザックを擦りながら通り、重太郎新道紹介文に必ず出てくる長い鉄梯子に着く。
2日目は4時15分起床。4時半に部屋を出て用を済ませ弁当を食べて予定通り5時前に出発。綾戸さんは食事中に出発された。ヘッドランプ、ヘルメットを着けて出発。
明かりがついているテン場の脇を抜け、夏には花がいっぱいというお花畑の草地を抜け、灌木帯に入る。狭い岩の間をザックを擦りながら通り、重太郎新道紹介文に必ず出てくる長い鉄梯子に着く。
見返すと小屋とテン場がもう遥か下に。焼岳に朝日があたりはじめにいる。梯子は下から見上げると確かに長いが特に危険を感じることはなく 踏み外さないように落ち着いて登れば大丈夫。38段の梯子を上ると 短い木の梯子。乗り越えて斜めに登ると「3合目カモシカの立場」のプレート。岩にペンキ書き。
断崖絶壁の端から、まだ日陰の霞沢岳、朝日を浴びた焼岳。
霞沢岳
焼岳
残念ながら西穂方面の稜線にはガスが乗っている。なんとか天気が持ってほしいと念じながら、次の岳沢パノラマを目指す。また鉄の梯子。14段と短いし傾斜も緩い。
その上でまた短い木の梯子を上ると「5合目岳沢パノラマ」に着いた。
ここで重太郎新道の半分だ。やはりパノラマという名前の通り素晴らしい眺め。眼下に岳沢小屋を見下ろす。丁度朝日を浴びた西穂高の連山。独標、ピラミッドピーク、西穂高、間ノ岳、天狗の頭が見事。
ジャンダルム、ロバの耳、奥穂高の連なり。これらが目線の高さになっている。
ここからガレガレの所に木の枠組みが付けられた斜面を登っていく。岩が動かないので歩きやすい、小屋の人に感謝だ。
見上げると前穂高が白い。青空が見えている。
でも、「7合目雷鳥広場」に着く頃はガスってきて・・。
結構ガスの流れが速いから何とかなると期待して登る。岩を捩り、
梯子が付けられた所を下る。これも重太郎新道紹介では定番の「折れ曲がった梯子」は、まっすぐな鉄梯子になっていた。
岩をよじ登るとそこが紀美子平だった。大勢の人が休んでいた。
ここで、ザックをデポしてサブザックにカメラとPETボトルを入れて前穂高の山頂までピストンする。足場はしっかりしているのでやばそうな所もなく山頂に着いた。残念ながらしきりにガスが流れてすっきりとは行かないが時折、ガスが切れて展望がきいた。
穂高連峰唯一の一等三角点
中央アルプス
南アルプス 左端に富士がちょこっと
常念岳
表銀座
間ノ岳と天狗の頭
ジャンダルムを真ん中に右にロバの耳。ジャンの上に人が見える
ジャンダルムを従えた奥穂高への吊り尾根の道、下ってくる人が見える。
岳沢と上高地を見下ろす。高度感がある。
ここから南稜の頭までが核心部。しばらく進むと 涸沢側を見下ろせるところに着いた。ここで休憩する。
常念から表銀座の山並み、北穂高とその南稜登山道も明瞭に見える。
振り返ると明神岳を従えた前穂高が。
ここで西宮さんに追いつかれ あっという間に先へ。若さだね。
吊り尾根はほぼ岳沢側につけられているが、その傾斜度は半端じゃない。西宮さんが登っていく後姿を撮った写真を見るとそれがわかる。上の写真では登山道のすぐ下がスラブ状の岩になっている。つまり一旦落ちたら一気に下へ滑落するのだ。
南稜の頭への手前に長い鎖場があり、ここが最後の核心部。三点支持をしっかりすればホールドはしっかりしているので怖いことはない。登りつくとやっと南稜の頭。狭い。標識がやっと立っているくらい。
ここから緩やかに奥穂の山頂へ続く。山頂の祠と方位盤が見える。
山頂に着き記念写真。奥穂は町民登山できたことがあるから2回目だけど、あの時は完全にガスガスで何も見えなかったから全く山頂での印象が皆無。
こんなところによく登るよね。
28人部屋で54人の「燕岳」Room。寝床をゲットして 小屋前のテラスで缶ビール。
夕飯は第1陣で食べられた。(第4陣まであった)
翌朝はご来光がみれそうだったら見てから、曇りなどで見えなさそうなら早々に下山することにした。
朝起きたら何とか見えそう。残ったパンとソーセージと麦芽豆乳で腹ごしらえしてご来光を待つ。結構雲が多くて あまり明瞭なご来光ではなかった。眼下に屏風の頭が。
ジャンダルムも朝日を浴びている。
身支度をして下山。ザイテングラードは事故もある場所だから慎重に下る。
下り始めてしばらくして振り返ると涸沢槍が鋭い。
逆光の前穂高もいいなあ。
ザイテンの途中までくると猿の群れがいて ボス猿、子供を背負った母猿も。
下る途中から腹の調子が悪くなり 必死の思いで涸沢小屋へたどり着き トイレへ駆け込む。小屋のテラスから見上げると涸沢岳、涸沢槍の下側は草紅葉が始まっていて黄色い絨毯を敷いたようで 青空ともマッチして綺麗だ。
山頂方位盤
勿論、こんな風にジャンダルムなんて見えなかったから やっぱりすごいね。こんなところによく登るよね。
ジャンを見ながら昼食にパン、麦芽豆乳を食べていたら涸沢から登ってこられた方の情報で、「穂高岳山荘は今夜は布団1枚に3人の可能性がある」とのこと。それほどなら涸沢へ下ってしまうのもありだから 早々に腰を上げ山荘へと下る。途中ガスの中に涸沢岳と北穂高岳のツーショット。
山荘への最後の梯子場は事故多発地点。慎重に下る。一か所足の置き場がわかりにくいところがあったが何とか無事下りきった。
ほぼ真下に山荘。
山荘から梯子場をみる。ほぼ垂直。
小屋へ入ると 布団1枚に2名と標示されていた。まあいいか。丁度西宮さんがうどんを食べておられた。チェックインして サブザックにカメラとPETボトルを入れ 涸沢岳へ。道はしっかりついているけどザクザクの道。30分ほどで山頂標識についた。標識の直ぐ後は絶壁になっている。北穂高から縦走の人たちが結構やってくる。場所を替わり写真を取りあって小屋へ下山する。あっという間に小屋へ着いた。夕飯は第1陣で食べられた。(第4陣まであった)
朝起きたら何とか見えそう。残ったパンとソーセージと麦芽豆乳で腹ごしらえしてご来光を待つ。結構雲が多くて あまり明瞭なご来光ではなかった。眼下に屏風の頭が。
茜雲
雲の間からご来光
屏風の頭と耳
前穂高と北尾根
小屋の西側に回り込むと笠ヶ岳がうっすらと染まっている。逆光の前穂高もいいなあ。
奥穂高も涸沢から見上げるとまた違った山容。
来年こそ と思っている北穂高を見上げる。
昨日辿った吊り尾根が青空をバックに見事な弧をを描いている。
涸沢ヒュッテ側にくると 有名な涸沢小屋と北穂高のツーショットが撮れた。
本谷で休憩していると西宮さんが追いついてきた。ここから横尾まで一緒に話しながらくだった。
ゆらゆら揺れる本谷の吊り橋。
横尾までの途中から見上げる屏風岩。
横尾までの途中から見上げる屏風岩。
横尾大橋を渡り横尾山荘で休憩。ここは槍ヶ岳へ向かうルート、蝶ヶ岳へ登るルートの分岐点なので大勢の人が休んでいる。西宮さんは先に立たれ ここでお別れ。
徳沢へのみち
徳沢園
徳沢ロッジへの入口は見すごしたので 明神へひたすら歩いて行くと 梓川の河原越しに明神岳が大きく見える。重太郎新道側から見るのとずいぶん違う。 明神館
イワナ
ひたすら歩き小梨平を抜け 観光客であふれる河童橋に無事着いた。朝は青空だった穂高方面も雲がかかっている。それでも吊り尾根が見え あそこを歩いたんだと少しばかり感慨に・・。
ランチタイム時なので 入浴後 「ぶっかけ氷見うどん」を食べた。スイカも付いてうどんも期待通り腰もあって美味しかった。
食後 バスターミナルで沢渡行きの時刻を確認し 売店で林檎バームクーヘンをお土産に買ってバス停に並ぶ。ヘルメットを外付けした大きなリュックを持っているのは上高地へ来たときと同様に一人だけ。後は観光客ばかり。いやはや。
沢渡に戻った頃 雨がポツリポツリ。何はともあれ途中で降られることが無くてラッキーだった。
帰路、木祖町の農産物直売所でトウモロコシ、枝豆、ナスを買って順調にR19を南下、中津川に戻った。
by johnen1216
| 2018-05-19 16:22
| 山日記