雨飾山登山記録
2020年 12月 04日
山行日: 2019年6月21日(金)
山行者: おひとり
【行程】
青海5:50 ⇒ 6:35雨飾温泉6:45== 7:15難所ノゾキ ==8:10アルミ梯子(一服処)8:15
900m 1065m 1365m
== 9:05中の池9:10== 10:20笹平分岐10:25== 11:00山頂11:50==12:10笹平分岐
1600m 1890m 1963m
==13:00中の池13:10== 13:35一服処== 14:10難所ノゾキ== 14:35雨飾温泉⇒青海
登り: 4Hr15M(休憩15分含み)
下り: 2Hr45M(休憩10分含み)
Total歩行時間 : 6Hr25M
歩数:19672歩
距離:11.5Km
消費カロリー:884kcal
脂肪燃焼量:63g
梅雨のこの時期に咲くキバナアツモリソウを見たくて斑尾から3日後というのに また登山靴をはいた。山頂下の笹平でこの花を知ってから25年見ていない。今どうなっているのか分からないのでNETで見てみるとどうやらまだ咲いているらしい。あとはタイミング。
雨飾温泉に着いたときに駐車場には1台停まっていた。玄関先の登山届BOXには、中の池の上に雪渓がありアイゼン、ピッケル携行を訴えていた。(実際必要だった)
右側の難所沢の水音が良く聞こえる尾根を歩いていくと、コケイランが綺麗に咲いているのを見つけた。
そこから少し先の岩場に神難所はしごがあり、この岩場に「山 山を愛し 旅を愛し 酒を愛した 君の面影胸のそこひに 岳友」の銘板がつけられていた。謂れはわからないけど 山の字体がいいなあ。
梯子を乗り越え尾根を登っていくと 足元にイワカガミ、周囲にヤマツツジが咲き誇っていた。
可愛らしい花だよね。
アルミ梯子の手前まで来ると根知谷側にナナカマドが花をつけていた。一昨年の秋にはこのあたりで青空に映える赤いナナカマドの実を見上げたことを思い出した。
アルミ梯子を上るといっぷく処。ここで一息。目の前の杉の木の幹が縦に深い溝をつけていてちょっと変わっている。
振り返ると駒ケ岳と鬼ヶ面が目線の高さになった。
足元にはツバメオモトが丁度見ごろになっている。この花は適期が短くて最近はなかなか綺麗な状態で見る機会がなく、この日は中の池までに多く見ることができた。
ダケカンバの脇に鋸岳が見えた。
一つ目の池が現れたがほとんど雪に埋まっている。
エンレイソウとサンカヨウが咲いている。
一つ目の池と二つ目の池の間に見晴らしの良いところがあって 日本海が見える。
二つ目の池には水芭蕉がこれも見ごろになっていて、水際にはモリアオガエルだろうか卵の泡が三つほどあった。
三つ目の池「中の池」に向かう道は雪に埋もれている。
その脇にキヌガサソウが大きく花を開き 足元にはノウゴウイチゴが光を浴びている。
中の池で軽アイゼンを着けた。見上げると結構な斜度がある。所々夏道になっているものの殆ど雪渓歩き。アイゼンの爪を効かせ一歩ずつ慎重に登った。
夏道の傍らにはオオバキスミレが咲いていた。
辛抱して登り詰めると笹平の小谷側への分岐に着いた。ここで先行していた方が降りてきた。雪渓が不安だと言いつつも「都忘れの湯」が楽しみだと下って行った。
笹平は登りには右側、下りには左側の笹の中を注意しながら歩いて、目的のキバナアツモリソウを探していった。笹平も結構花が咲き始めていて、トウダイグサの仲間やシラネアオイ、ハクサンチドリ、ハクサンイチゲが綺麗に咲いていた。
山頂ではまず北方の道祖神を撮り、我が家のある海側の眺めを撮った。
南峰へ移ると、小谷から登ってきた女性二人が下るところで、小谷側の雪渓の状況などを少し話した。話を聞くと雪渓はあるもののアイゼンなしでも通過できるとのこと。
西側北アルプス側は雲がかかって雪倉の頭と朝日岳が見える程度だった。
春雨スープ、ソーセージ、🍙の定番のお昼。食後、コーヒーを淹れトッポを齧りながら周囲の山を撮影。東側は比較的よく見え、焼山、金山、海谷三山、笹平を写真に収めた。こうしてみると笹平の残雪も多いな。以前仲間とギンブキを採ったくぼ地も全く雪の下だ。
ひとりだけ残っていた山頂に若者が登って来たので交代に下山。帰路、一輪だけ見つけたキバナアツモリソウを何枚も写真に収め雪渓の下りにとりかかった。
下山でも慎重に一歩一歩。降り着いた中の池は一面雪原状態だ。
南向きの斜面でアイゼンを外し一休み。緊張感がほぐれ登りには気づかなかったイワナシが綺麗に咲いていた。
見上げると雲行きが少し不安になっていたので、ひたすらひたすら歩く。
いっぷく処を下ったところに大きな杉の木があり 枝ぶりが牙のように異形になっている。野尻湖のナウマン象から連想し、勝手にナウマン杉と命名した。
その後も順調に下って登山口に帰り着いた。薬師堂に登山の無事をお礼し駐車場で着替えて帰路についた。
何はともあれ目的のキバナアツモリソウを見ることができて雨飾山の良さを堪能した山行だった。
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by johnen1216
| 2020-12-04 14:44
| 登山